80歳で歯を20本残せる!「スウェーデン式の歯磨き」とは?
こんにちは。
印西牧の原にある「のざき歯科クリニック」です。
北欧の国スウェーデンというと、おしゃれなインテリアや雑貨の国として知られていますよね。
実は、北欧の国スウェーデンには、世界でも有数の「予防歯科の先進国」という顔もあるのです。
「8020運動」をご存知でしょうか?「80歳で20本以上の歯があれば、食べることに満足感を得られる」という厚生労働省と日本歯科医師会が推進する予防キャンペーンです。
そこで、80歳で天然歯がどれだけ残っているか調査したところ、スウェーデンの平均は約21本のところ、日本の平均は、それよりも8本も少ない約13本でした(厚生労働省歯科疾患実態調査2018より)。
食べる幸せを感じられる充実した人生を送るためにも、もうひとがんばりしたいところですね。
スウェーデンと日本で80歳の残存歯に8本の差が生まれる原因は、自分に合った正しい方法でのセルフケアを行えているか、いないかという点でしょう。
歯磨きの道具は何を使っていますか?もし歯ブラシ1本だけなら、全体の4割を磨き残している恐れがあります。
・歯と歯の隙間
・歯と歯ぐきの境い目
・奥歯の噛み合わせの面
こうした場所は、細菌のかたまりである歯垢が溜まりやすいため、しっかりと取り除かなければなりません。
歯の治療跡がある方や、矯正中の方は、かぶせものや器具との境い目のデコボコしたところにも汚れが溜まりやすくなります。
これらは歯ブラシが届きにくい場所のため、1日1回以上は、必ずデンタルフロスや歯間ブラシを使った念入りな歯磨きを行う必要があります。
スウェーデンでは、毛先が小さな丸い束になったワンタフトブラシという歯ブラシが併用されています。
そうすることで、細かいところの汚れにもアプローチできるので、磨き残しを2割程度まで減らすことができます。
残りの2割は汚れは、セルフケアでは清掃できない場所に溜まった蓄積汚れです。
歯科でのプロによるクリーニングなら、歯周ポケットの奥深くに溜まった蓄積汚れまでキレイに取り除くことができます。
スウェーデンでは、年に1~4回、メンテナンスのために歯科医院へ通うことが、あたりまえになっています。
そうすることで、蓄積汚れをしっかりと取り除き、常にお口の衛生環境を守れます。
万が一、むし歯や歯周病になってしまうことがあっても、定期検診に通う習慣がついていれば、早期の段階で発見し、軽症のうちに治療できます。
のざき歯科クリニックでは、世代に合わせた適切なお口のケアを実施しています。ぜひご家族みなさんでお越しください。お待ちしています。
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